より子の言の葉。

30代半ば独身女の読書ブログです。

2019年01月に読んだ16冊をランキングにしました。

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試される大地にいる限り、冬は読書が捗って捗って仕方ない。

どうも、より子です。

2019年は、毎月真面目にまとめ記事を書こうと思っています。(予定は未定) 

1月の統括として、上位2冊は年間ベスト候補作品です。

読んでよかったありがとう。

★2019年01月読了本ランキング★

2019年1月の読書メーターより

読んだ本の数:16冊

読んだページ数:5308ページ

ナイス数:150ナイス

私の面白いと思う基準。

・リアリティがあること

・夢中になれること

・読後感が良いこと

はい。それでは1位から順番に行ってみよう。

ロスト・ケア (小説)

ロスト・ケア

ロスト・ケア

  • 作者:葉真中顕
  • 出版社:光文社
  • 発売日: 2015年02月10日
 戦後犯罪史に残る凶悪犯に降された死刑判決。その報を知ったとき、正義を信じる検察官・大友の耳の奥に響く痛ましい叫び―悔い改めろ!介護現場に溢れる悲鳴、社会システムがもたらす歪み、善悪の意味…。現代を生きる誰しもが逃れられないテーマに、圧倒的リアリティと緻密な構成力で迫る!全選考委員絶賛のもと放たれた、日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。

ぶっちゃけ他を引き離し、圧倒的に面白かった。

一月どころか年間ベストに食い込むんじゃないのかっていうレベル。

何でブログに書いてないのかって面白すぎてブログに書けないんだよ!

いつか絶対に書くけどね。

本当、帯に偽りなしの★5以上。社会派ミステリーです。

少子高齢化による介護問題、介護格差、尊厳死について、検察官、介護サービスの経営者、現場の介護士、介護する子供、と様々な視点からリアルな言葉を引き出している。

これはネタバレではなく、冒頭に書いてあるんだけど、犯人は43人殺している。殺人は認めても罪は認めないという犯人に、私は完全に共感した。

こんなにも犯人に惹かれるなんて。

現代の落とし穴は、政治を組み立てる人にはわからないんだろうなぁと思う。私もいずれ落ちると思う。私の未来であり、日本の遠くない未来の話。

介護問題に興味のある人はぜひ読んで欲しい1冊です。

読了日:01月03日 著者:葉真中 顕(はまなかあき)

平成くん、さようなら(小説)

平成くん、さようなら

平成くん、さようなら

 

第160回芥川賞候補作品。受賞ならず。残念。

でもね、受賞作「ニムロッド」「1R1分34秒」より面白かったんだな。

舞台は安楽死が合法化された日本。

平成の寵児と言われる主人公は、安楽死を考えていると彼女に告げる。

死んで欲しくない彼女と主人公のやりとりが、切ない。

冒頭から一気に引き込まれた。

そして、私小説かよって思うくらい主人公が古市さん。全部古市さんで脳内変換されるから、リアリティがあり過ぎて困る。

だのに、主人公が愛しくて堪らない。

まぁもうちょっと古市ファンになったよね(単純)

モニタリングってTV番組で古市さんが平成くんのモデルの半分はDAIGOだって言っていて、「がーーーん」って一瞬なったけど、よく考えたらあの二人似たもの同士だわ。

足して2で割ったような主人公。鼻につく二人だけど、物語の中だと魅力的なの。

芥川賞は純文短編が候補だから、純文学が好きな人は逆に「ふざけんな」って思ってそうだけど、普段読む小説には出てこない最新鋭の固有名詞も新鮮で良かった。

ちょっと長くなり過ぎた。続きは記事でどうぞ。

【読書感想】「平成くん、さようなら」古市憲寿【第160回芥川賞候補作】

読了日:01月14日 著者:古市 憲寿(ふるいちのりとし)

我が心の底の光 (小説)

我が心の底の光

我が心の底の光

  • 作者:貫井徳郎
  • 出版社:双葉社
  • 発売日: 2018年04月12日

作者買い。今回も期待通りの貫井作品です。

放置子で死にかけた主人公の人生をかけた復習劇。

ドロドロだし胸くそだし期待通りの読後感。

病んだ体にちょうどいいダーティーな物語。信念がある男はかっこいい。

「衝撃のラスト」はこういう小説に使うんだよ!って叫びたい。

続きは記事でどうぞ。

【読書感想】予定調和は美学、それを覆すのもまた美学。貫井徳郎「我が心の底の光」

読了日:01月07日 著者:貫井 徳郎(ぬくいとくろう)

書かずに文章がうまくなるトレーニング(実用書)

書かずに文章がうまくなるトレーニング

書かずに文章がうまくなるトレーニング

  • 作者:山口拓朗
  • 出版社:サンマーク出版
  • 発売日: 2015年07月

文章を書くことは考えること。

書くための下準備を丁寧に解説。書きたいことがこんがらがる私には、とても良書なのでした。

・自分のモノサシを持つ

・理由がよくわからない感情を放置しない

この二つを理解しただけで、自分の中で文章の書きやすさ飛躍的に向上した。

文章を書く系を読みに読みまくったけど、今のところ一番読んでよかった。

読了日:01月15日 著者:山口拓朗(やまぐちたくろう)

恋だけ見つからない (小説) 

恋だけ見つからない (リンダブックス)

恋だけ見つからない (リンダブックス)

 

 転職?婚活?これからに悩む、内山彩30歳。“いい子”から抜け出せない!平岡涼子27歳。無欲が一番のいまどき女子、福田里奈21歳。結婚しても悩みは尽きないキャリア女子、長沼薫35歳。人生を楽しみたい自由人、矢野恵美子31歳。結婚に逃げたい働く女子、小暮美穂33歳。彼女たちはこの超恋愛氷河期を生き残れるか?恋に仕事に将来に。これからを探しているあなたに勇気を贈る6つのストーリー。

「アラサー」とか「婚活」ってキーワードに弱い。

独身をこじらせているから、もう本当そうれだけで買っちゃったのよ。

どうも、カモです。

女の人生様々よっていう連作短編集で、アラサー女の恋とか仕事とか自立とか。

こそばゆいけど、思ってたよりは面白かった。

そんな単純じゃないし、うまくいかないし、出来る女ばっかじゃねーよと悪態をつきながらも一気読み。

同年代の婚活女子にはおすすめ。婚活小説を読みたい方は↓を見てね。

【おすすめ】婚活が題材の小説を紹介します。

読了日:01月05日 著者:白石 まみ

安楽死 (小説)

安楽死

安楽死

  • 作者:西村 寿行
  • 出版社:KADOKAWA
  • 発売日: 2018年08月24日

 警視庁に、奇妙な通報があった。石廊崎で起きた女性ダイバーの溺死は事故ではなく殺人である、と。妻の裏切り以来、刑事としての情熱を失っていた鳴海は、特命を受け、大病院の看護師であった被害者の調査を開始する。医療過誤や製薬会社との癒着、患者の自殺関与。病院内部の黒い疑惑を追うが、取り憑かれたように奔走する鳴海刑事に、強大な圧力がふりかかる。人間の尊厳を問い、病院組織の暗部に切り込む社会派ミステリの傑作。

タイトル買い。昭和50年初版本。椎名林檎的なルビが多くハードボイルド感もあり。

安楽死に惹かれるのは死にたいわけじゃなくて、苦しみながら生きたくないだけ。

平成も終わるというのに、この時代から日本の安楽死についてはちっとも動いてないんじゃなかろうか。 死ぬ権利を早く認めて欲しいと切に願う。

同じように考えている人にはおすすめ。

読了日:01月02日 著者:西村 寿行(にしむらじゅこう)

風俗嬢という生き方 (ノンフィクション)

風俗嬢という生き方

風俗嬢という生き方

  • 作者:中塩智恵子
  • 出版社:光文社
  • 発売日: 2016年02月09日

ルポタージュ。著者が女性だからか嬢達の発言が綺麗にまとまっている。

エグい描写はないので読みやすいです。

個人的に好きなジャンルなんだけど、風俗裏話っていうよりは嬢のその後…ってところが面白かった。

アングラを覗き見たくなるのは人の性。

ソフトだから男女共に好きな人にはオススメ。ガチな人には物足りないと思う。 (私はどの立場からモノを言っているのだろうか…謎)

読了日:01月06日 著者:中塩 智恵子(なかしおちえこ)

ラストチャンス 再生請負人 (小説)

ラストチャンス 再生請負人

ラストチャンス 再生請負人

  • 作者:江上 剛
  • 出版社:講談社
  • 発売日: 2018年04月13日

純然たるお仕事小説。銀行の合併により退職した主人公。

フランチャイズの飲食経営を行っている企業の財務→社長に。

巨大な負債を抱えた企業を再生出来るのか。

池井戸に次ぐ勧善懲悪がお得意の江上剛は今回も読んでいて気持ちの良いものでした。

普通に面白いんだけど、当たり外れなさ過ぎて低めの評価になってしまった。

限りなく作者買いに近い程度には好き。

お仕事小説、リーマン小説が好きな人にはおすすめ。

読了日:01月02日 著者:江上 剛(えがみごう)

ユートピア (小説)

ユートピア

ユートピア

  • 作者:湊 かなえ
  • 出版社:集英社
  • 発売日: 2018年06月21日

 太平洋を望む美しい景観の港町・鼻崎町。先祖代々からの住人と新たな入居者が混在するその町で生まれ育った久美香は、幼稚園の頃に交通事故に遭い、小学生になっても車椅子生活を送っている。一方、陶芸家のすみれは、久美香を広告塔に車椅子利用者を支援するブランドの立ち上げを思いつく。出だしは上々だったが、ある噂がネット上で流れ、徐々に歯車が狂い始め―。緊迫の心理ミステリー。

第29回山本周五郎賞受賞作品。

女の悪口書かせたら天才。イヤミスの女王湊かなえ先生です。

作者買いしておりますが、今回は残念ながら口に合いませんでした。

テーマ、ストーリー、悪くなかったけど、オチがいまいち。

また、次回作に期待です。

読了日:01月05日 著者:湊 かなえ(みなとかなえ)

ときめかない日記 (コミックエッセイ)

ときめかない日記

ときめかない日記

  • 作者:能町みね子
  • 出版社:幻冬舎
  • 発売日: 2015年02月10日

 何となく誰ともつきあわないまま、26歳になってしまっためい子は、親友・後藤ちゃんの同棲話を知り、突然焦りを覚える。その上、母親からは、てんで冴えない男のお見合い写真が送られてきて……。「あんな人と初めてのセックスするってこと?」。追いつめられためい子は、出会いを求めてとんでもない迷走をはじめるが――。痛くて沁みる異色マンガ。

作者のファンです。自称漫画家。エッセイが至極。一応道内出身作家さんです。

ブログ「オカマだけどOLやってます。」の書籍化でどはまり。

今回はフィクション漫画です。んー悪くはないけど、やはりエッセイの方が面白い。

著者のファンじゃなくとも非モテのぬるいコミックエッセイが好きな人にはおすすめ。

読了日:01月02日 著者:能町 みね子(のうまちみねこ)

【越えられない壁】

じゃん。以上。おすすめが付くのはここまでです。

下記はぼやきです。愚痴です。時間返せよです。

でもね、その前に一つだけ言いたい。

私は活字を愛しているし、手に取ったからには興味があったんだ。

数十冊の積読から選んだのよ貴方を。その本を。

そのことをどうか忘れないで頂きたい。 

宝島(小説)

宝島

宝島

  • 作者:真藤 順丈
  • 出版社:講談社
  • 発売日: 2018年06月21日

第160回直木賞受賞作品。

戦争が終わった。沖縄には戦果アギヤーと呼ばれる英雄がいた。ある日を境に英雄は消えた。戻らない英雄 の影を追い、幼なじみのグスク、弟のレイ、恋人のヤマコは戦後の沖縄で成長していく。 残された者達が語る激動の沖縄。戦後から返還までの物語。

私が一度でも沖縄に行ったり、沖縄の歴史を知っていれば各段に面白かったんだと思う。だが、私は生粋の道産子で温室育ちだ。

著者の筆力だけで読了。語り手は凄く良かった。

だが率直な感想は ・長い ・ややこしい ・もどかしい。

熱量は半端なかったし、受賞作品だから一般的には面白のかもしれない。

結構境界線だったけどおすすめしない理由は1つ。

ぶ厚い重い長い高い。文庫で十分だと思います。

読了日:01月20日 著者:真藤 順丈(しんどうじゅんじょう)

次回作にご期待下さい (小説) 

次回作にご期待下さい (角川文庫)

次回作にご期待下さい (角川文庫)

 

漫画専門の出版社の物語。デビュー作。殆どラノベだと思う。

初々しいのと熱量だけは認める(何様)

出版社が舞台の作品って良作がたくさんあるから、比べるといまいち。

例えばいうなら2018年本屋大賞候補作品「騙し絵の牙」くらいの斬新さが欲しい。

それにやっぱり漫画専門出版社なら漫画で読みたいけど、漫画なら重版出来をまず読もうねって思う。

読了日:01月06日 著者:問乃 みさき(といのみさき)

ニムロッド (小説)

ニムロッド

ニムロッド

  • 作者:上田 岳弘
  • 出版社:講談社
  • 発売日: 2019年01月26日

それでも君はまだ、人間でい続けることができるのか。
あらゆるものが情報化する不穏な社会をどう生きるか。
新時代の仮想通貨小説。

第160回芥川賞受賞。短編のTHE・純文学。

どうしようあらすじが意味不明すぎる。

でも仮想通貨がテーマなのは面白そうだし読んでみよう。

・・・

「考えさせる系」なんだとは思うけど、私は考えたくないよ!すっきり明快に答えが欲しいよ!空白部分を埋める作業はしたくないから、そういう人には向かないと思われる。

強いて良いところをあげるなら、語り手の僕が放つ言葉はさすが美しい。

読了日:01月27日 著者:上田 岳弘 

GIVER 復讐の贈与者 (小説)

GIVER 復讐の贈与者

GIVER 復讐の贈与者

  • 作者:日野 草
  • 出版社:KADOKAWA
  • 発売日: 2016年08月25日

ラノベ。

これはラノベだ。私はラノベが嫌いなんじゃない。

ラノベじゃないものを期待して読んだときのがっかり感が半端ねぇのでやめてくれ。

角川さん、ラノベレーベルたくさんあるよね?

何故これを一般で出したのだ。

そして、続編前提で終わらないでくれ。文庫一冊で読みきらないともやもやする。

連作短編なんだけど構成がさ、本当複数冊前提で超迷惑。

1冊完結を強く希望します!

私は、漫画「怨み屋本舗」みたいな小説を期待していたのです。

尚、ドラマ化されているし、ラノベ好きな人は好きだと思う。

設定も面白そうだったし。(騙されたわけだが)

読了日:01月05日 著者:日野 草

これからの「正義」の話をしよう (ビジネス書)

これからの「正義」の話をしよう

これからの「正義」の話をしよう

  • 作者:マイケル・J.サンデル/鬼澤忍
  • 出版社:早川書房
  • 発売日: 2011年11月

哲学は、机上の空論では断じてない。金融危機、経済格差、テロ、戦後補償といった、現代世界を覆う無数の困難の奥には、つねにこうした哲学・倫理の問題が潜んでいる。この問題に向き合うことなしには、よい社会をつくり、そこで生きることはできない。アリストテレス、ロック、カント、ベンサム、ミル、ロールズ、そしてノージックといった古今の哲学者たちは、これらにどう取り組んだのだろう。彼らの考えを吟味することで、見えてくるものがきっとあるはずだ。ハーバード大学史上空前の履修者数を記録しつづける、超人気講義「Justice(正義)」をもとにした全米ベストセラー、待望の邦訳。

話題本。超難しかった。

完全に斜め読み。読了出来ないかと思った。

・話し言葉苦手

・翻訳苦手

・政治的背景の知識が足りない

・長い

こういう本こそ漫画化してわかりやすく解説してほしい。

読了日:01月10日 著者:マイケル サンデル 

レプリカたちの夜 (小説)

レプリカたちの夜

レプリカたちの夜

  • 作者:一條 次郎
  • 出版社:新潮社
  • 発売日: 2018年09月28日

 動物レプリカ工場に勤める往本がシロクマを目撃したのは、夜中の十二時すぎだった。絶滅したはずの本物か、産業スパイか。「シロクマを殺せ」と工場長に命じられた往本は、混沌と不条理の世界に迷い込む。卓越したユーモアと圧倒的筆力で描き出すデヴィッド・リンチ的世界観。選考会を騒然とさせた新潮ミステリー大賞受賞作。「わかりませんよ。何があってもおかしくはない世の中ですから」。

このあらすじと伊坂の帯で「とにかくこの小説を世に出すべきだと思いました」

なんて書かれたら、買うしかないじゃないか。

第二の伊坂がついに現れたのかと、わくわくが止まらなかった時間を返して欲しい。

家には本屋大賞の積読だってあったのに、第二の伊坂を期待して真っ先に読んでしまった本作品。

第二の伊坂なんていなかった。

伊坂は伊坂という絶対神だと改めて思い知ったのです。そして、学びました。

伊坂の帯は危険信号。

「伝わっているか?」っていうビジネス書も、伊坂の帯で買って大当たりだったから反射購入してしまったわ。

でもよくよく見れば”デヴィッド・リンチ的世界観的世界観”って書いてあるの。

私はこの人を知らないけど、Wikiには「シュールレアリズム」ですって奥さん。

ちょっと怪しい匂いがしなくもない。

現代版カンガルー・ノートだな、って思ったら解説にもそう書いてあったよ。

ちっとも面白いと思わないけど、きっと記憶に残る作品になる。

やだなぁ。せめて皆様は騙されないでね。

読み進めていくほど、妄想に妄想が広がって途中でやめられないし、ただただ気持ち悪い。読まなければ良かった。

というわけで、今月のワースト作品です。

読了日:01月29日 著者:一條 次郎(いちじょうじろう)

 

以上、乱文乱筆より子でした。